仮想通貨ステーキングとは
仮想通貨のステーキングとは、ある特定の仮想通貨を預け入れることで、報酬として預け入れた仮想通貨もしくはそれ以外の仮想通貨がもらえる仕組みです。
一番身近な例だと、銀行の金利です。銀行の金利は、銀行口座に現金を預け入れることで、年利数%の利息をもらうことができます。
仮想通貨のステーキングも銀行の金利と同様に、一定期間預けることで、あらかじめ設定された期待利回りを、報酬として受け取ることが期待できます。
仮想通貨ステーキングのメリット
仮想通貨ステーキングのメリットは、「仮想通貨を預け入れるだけで、仮想通貨が増える可能性がある」ということです。
取引所やエアドロップで得た仮想通貨を保有しているだけでは、保有数は変化しません。
ところが、一定数の仮想通貨を一定期間預け入れるだけで、数%上乗せされた形で返還されるという仕組みは、非常に魅力的です。
そのため、仮想通貨界隈では、より高い利回りが期待できるステーキング銘柄に注目が集まっています。
仮想通貨ステーキングのデメリット
仮想通貨ステーキングのデメリットは、以下の2つです。
- 保有した仮想通貨の価値が下がる可能性がある
- ステーキング期間は仮想通貨を引き出すことができない可能性がある
ステーキングといっても、預けるのは仮想通貨です。価値が変動しない現金とは違い、仮想通貨は日々価格が変動するため、ステーキングが終了した時点で、ステーキングを開始した時点よりも資産価値が下がっている可能性があります。
「では、価値が下がる前に、他の仮想通貨銘柄や法定通貨に換えてしまえばいいのでは?」ということも考えられますが、多くの仮想通貨ステーキングには、ロック期間と呼ばれる引き出しができない期間が設けられているため、ステーキングした仮想通貨を自由に交換することができなくなる可能性があります。
仮想通貨ステーキングの仕組み
では、仮想通貨のステーキングはどのような仕組みとなっているのでしょうか?
ステーキングの流れは、主に以下の4ステップです。
- バリデーター(承認者)がトークンを保有・ロックする
↓ - バリデーターがトランザクションを承認する
↓ - 承認作業に対しステーキング報酬が付与される
↓ - バリデーターにトークンを預託したユーザーにステーキング報酬が分配される
ステーキングを実施する銘柄の多くは、PoS(プルーフオブステーク)を採用しています。
PoSでは、トークンの保有量や保有期間の長さによって、新規ブロックを生成できる権利が付与される仕組みです。
権限が付与されたバリデーター(承認者)が、ブロックチェーン上のトランザクション処理を承認することで、トランザクションが実行されます。この時、バリデーターは承認作業(新規ブロックを作成し、トランザクション結果を記録)を行う見返りに、手数料などから報酬が付与されます。
この検証作業をより安全にするためには、一定数のトークンを補油ロックする必要があるため、バリデーターにはトークンを集めるインセンティブが働きます。
そのため、トークン保有者がバリデーターに保有するトークンを預けることで、バリデーターがトークンの報酬をもらいやすくなるとともに、バリデーターに委任したトークン保有者もステーキング報酬の一部が分配されます。
【10選】おススメの仮想通貨ステーキング銘柄
今おススメの仮想通貨ステーキングの銘柄10選はこちらです。
- ETH(イーサリアム)
- AVAX(アバランチ)
- Polygon(ポリゴン/MATIC)
- DOT(ポルカドット)
- ADA(エイダ/カルダノ)
- BNB(バイナンスコイン)
- Solana(ソラナ)
- Cosmos/ATOM(コスモス/アトム)
- ICP(インターネットコンピューター)
- CAKE(パンケーキスワップ)
また、Staking Rewardsによると、各銘柄のステーキングの利率、流動性などは以下の通りです(2022年1月時点)。
No
|
ステーキング銘柄
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利回り/年
|
おススメ度
|
---|---|---|---|
1 | ETH2.0 | 4.90% | ★★★★★ |
2 | AVAX(アバランチ) | 9.69% | ★★★★★ |
3 | Polygon(ポリゴン/MATIC) | 9.80% | ★★★★★ |
4 | DOT(ポルカドット) | 10.30% | ★★★★★ |
5 | ADA(エイダ/カルダノ) | 4.05% | ★★★★★ |
6 | BNB(バイナンスコイン) | 8.69% | ★★★★★ |
7 | Solana(ソラナ) | 6.63% | ★★★★☆ |
8 | Cosmos/ATOM(コスモス) | 9.70% | ★★★★☆ |
9 | ICP(インターネットコンピューター) | 12.00% | ★★★★☆ |
10 | CAKE(パンケーキスワップ) | 36.60% | ★★★★☆ |
ETH(イーサリアム)
必要最低保有数 | 期待利回り | おススメ度 |
32ETH(bybitの場合は0.01ETH~) | 4.90% | ★★★★★ |
ETH(イーサリアム)は、仮想通貨市場で時価総額2位を誇る銘柄です。
最近はDeFi(分散型金融)やDAO(分散型自律組織)、NFTの基盤ブロックチェーンとして利用されるため、非常に流動性が高くなっています。
期待利回りも8%以上と比較的高く、最大では20%ぐらいになる可能性もあります。
ステーキングに必要なETHの保有数は32ETHですが、bybitのステーキングなら0.01ETH~(約4,000円)からステーキングが開始可能です。
AVAX(アバランチ)
必要最低保有数 | 期待利回り | おススメ度 |
25AVAX(約300,000円) | 9.69% | ★★★★★ |
AVAX(アバランチ/Avalanche)は、高速処理に優れたブロックチェーン「Avalanche(アバランチ)」のトークンです。
そのAVAX は、2021年8月から注目を集まるようになり、2021年だけで、1月から12までになんと価格は40倍にまで上昇しました。
AVAXのステーキングには25AVAXが必要であり、一度預け入れた場合は、2週間はロックされ、AVAXを引き出すことはできなくなるので、注意が必要です。
なお、AVAXはイーサリアムキラーと呼ばれ、2022年以降も注目される可能性が高い銘柄ですので、個別銘柄として投資するオプションもありでしょう。
AVAXはBinance経由でもステーキングが可能です。
Polygon(ポリゴン/MATIC)
必要最低保有数 | 期待利回り | おススメ度 |
ー | 9.80% | ★★★★★ |
Polygon(ポリゴン/MATIC)は、イーサリアム(Ethereum)ベースのdApp(分散型アプリケーション)に接続し、ETHと外部の互換性を保証する、ETHのサイドチェーンです。
2021年は、DAOやNFTの拡大によりETHへの資金流入が進んだため、その影響でPolygonにも資金が流入し、年初から価格がなんと140倍になりました。
ステーキングには専用のステーキングページに遷移し、Metamaskなどのブロックチェーンウォレットを接続し、バリデーターを選択し、Polygonを預け入れることでステーキングが実施できます。
こちらもAVAX同様に、個別銘柄としても注目されており、今後予定されているPolygonのアップデートによって、さらに価格が上昇する可能性もあります。
DOT(ポルカドット)
必要最低保有数 | 期待利回り | おススメ度 |
40DOT(約150,000円) | 10.30% | ★★★★★ |
DOT(ポルカドット)は、ETH(イーサリアム)(Ethereum)共同創設者のGavin Wood氏が開発した、ETHのサイドレイヤーチェーンです。
DOTも2021年に価格が急上昇した、いわゆるETHの関連銘柄であり、今後のアップデート次第ではさらに価格が上昇する可能性があります。
DOTでステーキングするには、Polladotのアカウントが必要です。
ADA(エイダ/カルダノ)
必要最低保有数 | 期待利回り | おススメ度 |
ー | 4.05% | ★★★★★ |
ADA(エイダ/Cardano)は、イーサリアム(Ethereum)の共同設立者が開発したPoSを採用したブロックチェーンです。
ADAのステーキングには、ADA専用の「Yoroi」と「Daedalus」というウォレットが必要です。
ADAのステーキングでは、自分の好きなタイミングで預けたトークンを引き出すことが可能です。
BNB(バイナンスコイン)
必要最低保有数 | 期待利回り | おススメ度 |
ー | 8.69% | ★★★★★ |
BNB(バイナンスコイン)は、大手仮想通貨取引所のBinanceが発行する独自トークンです。Binanceでの取引時に利用することで、手数料が割引されるなどのメリットがあります。
BNBのステーキング利回りは他の銘柄に比べて高くなっています。ただし、取引手数料によって報酬が左右されるなど、報酬額が変動しやすいという特徴もあります。
BNBは、Binanceで直接ステーキングするか、TrustWalletのような独自ウォレットでのステーキングも可能です。
Solana(ソラナ)
必要最低保有数 | 期待利回り | おススメ度 |
ー | 6.63% | ★★★★☆ |
Solana(ソラナ)は、1秒間に約2,500件もの高速処理に強みを持つブロックチェーンのトークンです。処理スピードの速さに加え、トランザクション手数料の平均が約0.00025ドル(約0.025円)と非常に低いのも特徴です。
すでにDeFiや、NFT、Web3.0の領域において400以上ものプロジェクトが開発されています。
Cosmos/ATOM(コスモス)
必要最低保有数 | 期待利回り | おススメ度 |
ー | 9.70% | ★★★★☆ |
Cosmos/ATOM(コスモス)は、「Blockchain3.0」との異名が付けられた、ブロックチェーン間に相互互換性をもたらす、Cosmosエコシステムのトークンです。
昨今のDeFiやNFTへの高まりを受けて、価格が急上昇しており、2021年だけで価格が7倍になりました。
CosmosはTrustwalletなど、独自ウォレットでステーキングが可能です。
ICP(インターネットコンピューター)
必要最低保有数 | 期待利回り | おススメ度 |
ー | 12.00% | ★★★★☆ |
インターネットコンピューター(ICP)は、ICPブロックチェーンのユーティリティトークンです。
ICPブロックチェーンは、通常のウェブ速度で動作する世界初のブロックチェーンです。IPCブロックチェーンのユーザーは、ICPを利用しすることでブロックチェーンネットワークに参加し、ガバナンスに携わることができます。
このICPネットワークは、「公衆インターネット上にコードを直接打ち込む」ようなイメージで、開発者によるウェブサイト、企業ITシステム、インターネットサービス、分散型金融(DeFi)アプリケーションなどの構築を効率的に実現することを支援することを目指しています。
CAKE(パンケーキスワップ)
必要最低保有数 | 期待利回り | おススメ度 |
ー | 36.60% | ★★★★☆ |
CAKE(パンケーキスワップ/PancakeSwap)は、CAKEコインをステーキングすることで、さらにCAKEや他の種類のコインを獲得することができるステーキングです。PancakeSwapによるCAKEのステーキングは、あのBINANCEが開発した独自チェーンである、Binanceスマートチェーンで構築されています。
CAKEをステーキングするためには、MetaMask、Trust Wallet、MathWallet、TokenPocket、Binance Chain Walletなどのウォレットを、PancakeSwapプラットフォームに接続する必要があります
PancakeSwapで利回りが発生した場合は、それを受け取るか、プラットフォームに再度預け入れるかを選択することができます。
CAKEコインは、他のステーキングよりも非常に高い利回りとなっている点が強みです。実際、2021年で最も注目されたステーキング銘柄といっても過言ではありません。
ただし、Metamaskとの接続や、BINANCEやPancakeSwapプラットフォームへの送金等、少し手間がかかるというデメリットもあります。
仮想通貨ステーキングを始めるならbybitがおススメ
ちなみに、大手の取引所が提供するステーキングサービスもあります。
取引所が提供するステーキングサービスのメリットととして、
- 本来のステーキングに必要な最低保有数よりトークンの保有数が少なくても参加可能
- 専用のウォレットなどは不要で、取引所の口座があれば参加可能
- ロック期間が無いものが多く、比較的トークンの引き出し条件が緩い
があります。
ちなみに、これから仮想通貨のステーキングを始めるなら、bybit(バイビット)の積立ステーキングがおススメです。
bybitの「積立ステーキング」なら、
- 通常よりも少ない最低保有数でステーキングが可能
- 専用のウォレットなどは必要なく、bybitの口座さえあれば誰でもステーキング可能
- 上場したばかりの仮想通貨銘柄でステーキングが可能
と、通常の手順でステーキングを行うよりも、非常に簡単かつスピーディーにステーキングが始められます。
実際に筆者も保有している銘柄の多くを、bybitの積立ステーキングに預けるだけで、報酬を受けとっています。
ステーキング銘柄さえあれば今すぐに始められるので、まずステーキングを初めて見たい初心者におススメです。
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